てんびん座|[夜空の青信号] 全天で唯一!グリーンに輝くβ星、神話も
1.てんびん座(英語:Libra)の基本情報
てんびん座は夏の夜空に輝く星座です。
黄道十二星座のひとつなので、星座占いでもおなじみですね。
9/23~10/23生まれの方がてんびん座になります。
てんびん座は一番明るい星でも3等星なので、目立たない星座だと言えるでしょう。
ただ、さそり座の頭のすぐ近くにあるため、夜空で見つけるのは簡単です。
実は昔はさそり座のハサミの部分だったそうで、ローマ時代に独立したそうです。
てんびん座のα星はズベネルゲルビという猛烈なインパクトの名前です。
これはアラビア語で「南の爪」という意味だそうです。
ズベネルゲルビ、、一度聞いたら忘れませんね笑
ちなみにβ星は全天で唯一、緑色に輝くことで知られています。
ただ、緑色といってもそれは表現で言われているのであって、
実際の色合いは青白に近い色をしています。
2.てんびん座の神話
画像出典元:Pixabay
てんびん座の天秤は、女神アストレアの天秤だと言われています。
アストレアは正義の女神として知られており、その天秤を使って、
死者の魂を裁いて、天国か地獄かを審判する仕事をしていました。
かつて太古の時代には、神々と人々は違いを尊重して共存していました。
平和な日々が続き、アストレアの天秤もずっと善の方向に傾いていました。
しかし、パンドラが悪が封印されていたパンドラの箱を開けてしまったことにより、
世界中に悪が広がっていきました。
人々は、自分の容姿や富ばかりを気にし、お互いを傷つけあうようになりました。
そして戦争を起こし、殺し合いまで始めてしまったのです。
神々は、人々との共存を諦め、地上を捨てて天界へと帰っていきました。
しかし、正義の女神アストレアだけは地上に残り続けます。
そして、人々に善行を心がけるように必死で訴えかけました。
しかし、アストレアの訴えもむなしく人々の争いはどんどんエスカレートしました。
ついに、アストレアの天秤も悪の方向をずっと指し示すようになってしまいます。
その状態に耐えられなくなったアストレアはついに天界へと帰ってしまいました。
てんびん座には正義の女神の物語があったのですね。
いつかまた、再び天秤が善の方向を指す時代がくるといいですね、、
3.まとめ
いかがでしたか?
てんびん座は星座占いで有名ですが、昔はさそり座の一部だったようですね。
正義の女神アストレアの神話は、人間のあり方について少し考えてしまう内容でした。
人間が善に戻れるように最後まで信じてくれた女神様がいたということを、
てんびん座を見るたびに思い出してしまいますね。