おとめ座|美しい銀河団の宝庫!おなじみスピカも紹介
1.乙女座(英語:Virgo)の基本
おとめ座は春を代表する星座です。
1等星スピカは全天で2番目の大きさを持つ恒星ですが、
星座としては目立ちづらく、慣れるまでは探すのが難しいです。
乙女座の付近には大量の銀河が散らばっていることでも有名です。
「おとめ座銀河団」は2500もの銀河が5900万光年の彼方に集まってできています。
ちなみに私たちが住む天の川銀河も、この銀河団に属しているんですよ!
2.魅力パンパン!おとめ座の天体
1.「真珠星」1等星スピカ
スピカはおとめ座のα星で、全天で16番目に明るい1等星です。
夜空での見つけ方は意外と簡単で、「春の大曲線」を利用します。
まずは北斗七星を見つけ、取っ手の部分をそのまま伸ばしていきます。
そのまま曲線を伸ばしていき、次にぶつかる明るい星がスピカです。
スピカからさらに先に伸ばすと、からす座の四辺形にぶつかります。
春の大曲線は夜空ではすごくわかりやすい目印になりますよ!
ちなみにスピカは日本名で「真珠星」と呼ばれています。
これは、冥王星の和訳命名をしたことでも有名な故・野尻抱影さんがつけたそうです。
2.宇宙最大の謎!?宇宙で最も明るいクエーサー
発見当初、宇宙最大の謎であると話題になったのがクエーサーです。
あまりにも離れた距離にあるため、光学望遠鏡では点光源にしか見えず
準恒星状天体と呼ばれています。
24億光年先にある楕円銀河の中心核であるということが分かっています。
ちなみにクエーサーは宇宙一明るい天体としても有名です。
ある時、天文学者たちはクエーサーの放出エネルギーを計算してみました。
すると現実ではありえないほどの計算結果となり、学者たちは驚いたと言います。
クエーサーには、人類の未知がたくさん詰まっているのですね!
3.おとめ座の神話
ギリシャ神話では、おとめ座は収穫の女神デメテルの姿だと言われています。
ある日、デメテルの娘・ペルセポネが冥界の王ハデスに誘拐されてしまいました。
デメテルは娘がいなくなってしまったことを悲しみ、洞穴に閉じこもりました。
すると、草木は枯れ果てて大地が荒廃してしまったのです。
これを見かねたゼウスは、冥王ハデスにペルセポネを返すように要求しました。
そして、ペルセポネが地上に帰ってくるとデメテルは元気になり、
大地には再び、緑が戻りました。
しかし、一度冥界に行ってしまったペルセポネは毎年4ヶ月間冥界に行かねばならず
その期間はデメテルも洞穴に閉じこもるようになりました。
その植物が枯れ果ててしまう4ヶ月が、冬という季節の始まりだと言われています。
おとめ座の神話には、冬の始まりの原因があったのですね!
4.まとめ
いかがでしたか?
星座占いでも有名なおとめ座ですが、多くの見所が詰まっていました。
おとめ座銀河団を始め、たくさんの美しい銀河が見られるのが魅力です。
1等星スピカも探し方を覚えて、ぜひ一度夜空で探してみてくださいね!
おとめ座以外の春の代表的な星座を以下の記事で紹介しています。
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