しし座|[百獣の王] 魅力がたくさん!!有名な星と神話を解説
1.しし座(英語:Leo)の基本
しし座は、かに座とともに春を代表する星座です。
黄道十二星座のひとつで、星座占いでは7/23~8/22生まれの方があてはまります。
春の星座は基本的に探しにくいですが、最も探しやすい形をしているのがしし座です。
一等星のレグルスをはじめ、2等星のデネボラ・アルギエバが輝いています。
しし座には、銀河が多く集まっている銀河群が2つもあります。
M66銀河群とM96銀河群、それぞれ見事な渦巻銀河を観察することができます。
2.美しい星々の紹介・レグルス、デネボラとアルギエバ
しし座には有名な星が多く存在しています。
この章では、3つの代表的な恒星を紹介していきます!
1.百獣の王の星・α星のレグルス
レグルスはしし座唯一の一等星です。
全天で21ある一等星の中で最も暗い一等星となっています。
百獣の王なのに、一番暗いのは意外ですね。
このレグルスは、時折見られる「レグルス食」という現象でも有名です。
レグルスはほぼ黄道の上にあるため、時々月の背後に隠れてしまいます。
このように、レグルスが他の天体に隠される現象をレグルス食と言います。
1959年の七夕の日には、金星に隠される珍しいレグルス食も起こりました。
また、レグルスは昔の星占いで王の運勢を占うのに使われていました。
そのため「ロイヤル・スター」という別名も持っています。
2.春の大三角を形成!β星のデネボラ
デネボラはアラビア語で「獅子の尾」を意味する2等星です。
おとめ座のスピカ、うしかい座のアルクトゥールスと春の大三角を構成しています。
3.春を代表する二重星!γ星のアルギエバ
黄金に輝く二つの星が綺麗に見えることで有名です。
その美しい輝きと、簡単な天体望遠鏡で観測が可能なことから、
多くの天文愛好家に愛されています。
3.しし座の神話
しし座は、ヘルクレスによって退治されたネメアの森の人喰いライオンがモデルです。
ネメアの森には、いつ頃からか人喰いライオンが住み着き、
森を通る商人や旅人たちを襲って、大きな被害を出していました。
村人たちは大神ゼウスに祈りを捧げるようになりました。
そして村人たちの祈りを受け取ったゼウスは、
勇者ヘルクレスにネメアの森の獅子の退治を命じるのです。
ヘルクレスはさっそく木の棍棒を担ぎ、森の奥へと進んでいきました。
そして、森の一番奥の岩穴で獅子と対峙します。
ヘルクレスはいきなりその棍棒を力強く獅子の頭に振り下ろしました。
しかし、獅子はビクともせず、棍棒は真っ二つに割れてしまいました。
武器を失ったヘルクレスに、獅子は勢いよく飛びかかってきました。
前足で押さえられたヘルクレスは、必死で鉤爪の攻撃をよけながら、
獅子の首を、その腕で力一杯締め上げました。
このヘルクレスと獅子の戦いは、三日三晩続いたと言われています。
ヘルクレスは3日以上に渡り獅子の首を締め続けました。
最後に獅子は力尽き、ヘルクレスの獅子退治は幕を下ろしました。
獅子退治の話は、ヘルクレスの12の冒険の中でも有名ですね。
この獅子がしし座となり、春の夜空を彩っています。
しし座の神話は壮絶な戦いの物語だったのですね!
4.まとめ
いかがでしたか?
しし座には、魅力的な星が3つもありましたね。
特にレグルスは見所が多い星なので、しっかり覚えておきましょう。
ネメアの森の獅子の神話も話せると、教養の深さを示せるでしょう。