星空男子~東大生かなたのブログ~

星空好きな東大生が、星空と神話の記事を書いています。

おうし座|星団の宝庫!アルデバランと神話も解説

1.おうし座の基本・一等星アルデバラン

f:id:hoshizora-danshi:20200721145628j:plain

画像出典元:Unsplash

おうし座は、冬の夜空を彩る星座です。

黄道十二星座の一つで、星座占いでもよく耳にしますね。


おうし座には一等星アルデバランがあります。

アルデバランは明るいオレンジ色をしており、牡牛の目に位置しています。

アルデバラン赤色巨星で、太陽の50倍の直径を持っています。

冬のダイヤモンドを構成していることでも有名ですね。

アルデバランの語源はアラビア語で「あとに続く者」という意味です。

プレアデス星団が昇ってきたあとに昇ることから名付けられました。

2.おうし座は魅力が満載!!プレアデス・ヒヤデス星団

f:id:hoshizora-danshi:20200819210800j:plain

画像出典元: Antonio Fernandez-Sanchez

おうし座は多くの星団がみられることで有名です。


外せないのは、肉眼で星の集まりに見えるプレアデス星団

平安時代清少納言枕草子に記述されており、

「すばる」の名で日本でも古くから親しまれてきました。

ハワイにある「すばる望遠鏡」の由来ですね!


ヒヤデス星団も有名で、牡牛の顔あたりにあるV字型の星団です。

一等星のアルデバランはヒヤデス星団と同じ方向に見えますが、

たまたま近くに見えるだけで、同じ星団ではありません。


他にも、藤原定家が「明月記」に記したことでも知られている、

超新星残骸のカニ星雲などが有名です。


おうし座は、昔の日本人にとっても大切な星座だったのですね!

3.おうし座のギリシャ神話

f:id:hoshizora-danshi:20200819210856j:plain

画像出典元:Unsplash

おうし座のギリシャ神話にはいくつか伝わっているものがあります。

ここでは、そのうち2つを紹介しますね!


1.川の神イナコスの娘・イオの説

イオは大神ゼウスの妻・ヘラの神殿に仕える女性です。

イオはとても美しい女性で、仕事もできる快活な性格でした。

その性格からゼウスにとても気に入られてしまい、愛されてしまいました。


夫ゼウスとイオの関係に気づいたヘラは激怒し、イオを牛の姿に変えてしまいます。

そして二度と外に出てこられないように、100の目を持つ怪物アルゴスの監視のもと、

牛小屋に監禁されてしまいました。


これをかわいそうに思ったゼウスは、イオの父親で川の神のイナコスや、

伝令神のヘルメスに助けに向かわせました。

救出劇の末に、イオはなんとか助けられて元の姿に戻ることができました。

 

おうし座はその時のイオの姿を表しています。


2.ゼウスによるフェニキアの王女・エウロパの誘拐

フェニキアの王女・エウロパは絶世の美女と噂されるほど美しい姿をしていました。


美女エウロパの噂はどんどん広がり、ゼウスの耳にも届いていました。

そして、ゼウスはエウロパの誘拐を企むのです。


ある日、エウロパが野原で遊んでいると、1匹の白い牛を見つけました。

牛の毛並みはとてもツヤツヤとして、上品な触り心地でした。

エウロパはその牛に心を許し、牛の背中に腰を下ろしてしまいました。


その瞬間、白い牛は立ち上がり、エウロパを乗せて猛スピードで走り出しました。

その牛はゼウスが変身した姿だったのです。


エウロパは牛の背中から降りることができず、

そのままゼウスの住む大陸に誘拐されてしまいました。


「ヨーロッパ」という地域の呼び名は、エウロパが上陸したことで名付けられた

と言われています。


それにしても、ゼウスは誘拐しすぎですよね、、

ゼウスが美少年を誘拐した神話は、下の記事で紹介しています。

合わせて見てみてくださいね!

hoshizora-danshi.hateblo.jp


4.まとめ

いかがでしたか?

おうし座には、一等星アルデバランがありました。

プレアデス星団などの星団が、日本でも古くから親しまれてきたようですね。

黄道十二星座ということで星座占いでも有名なおうし座ですが、

ぜひ神話なども、大事な人に話してみてくださいね!