ふたご座|実は仲が悪い?ポルックスとカストルの神話
1.ふたご座(英語:Gemini)の基本
ふたご座は、冬の夜空の天頂付近でみられる星座です。
星座占いでいうと、5/21~6/21生まれの方がふたご座になりますね。
ふたご座付近の領域は、冬の天の川の東岸にあたり、
数多くの散開星団がみられることでも有名です。
2.実は仲が悪い?双子星のポルックスとカストル
実はこの2つの星、双子と言いつつも全く性質が異なるのです。
一番明るい恒星は2.0等級の白色星となっています。
一方、弟星のポルックスは1等星で、全天で17番目に明るい星です。
色も白色のポルックスと違い、黄色味を帯びています。
太陽の直径の9倍を持ち、「テスティマス」という惑星を持つことでも有名です。
綺麗な惑星状星雲であるNGC2392(エスキモー星雲 )や、
10~15等星の星が大量に集まった淡い散開星団、NGC2340などの見所ある星団は、
すべて弟星のポルックスの近くにあります。
兄よりも弟の方が明るく見所も多いとなると、嫉妬から兄弟仲も悪いのでは?
と思いますよね。
でも安心してください、実はこの双子はとても仲がいいんです。
次の章で神話をご紹介します。
3.兄弟愛に溢れてた!ふたご座の神話
大神ゼウスとスパルタの美しい王妃レダの間に生まれました。
彼らはとても仲が良く、切磋琢磨して立派な戦士に育ちました。
特に弟のポルックスは不死身の能力を持っていたため、戦場では敵なしでした。
しかし、ある日の戦いで、兄カストルが矢に射られて重傷を負ってしまいます。
兄カストルは不死身ではないため、治療も虚しくどんどんと弱っていきました。
そして、とうとうカストルは亡くなってしまいました。
「死ぬときも兄さんと一緒がいい!そのためなら俺は不死身を捨てる!」
そう言ってポルックスは、大神ゼウスに自分も死なせてくれるように頼みました。
ゼウスは悩みましたが、この双子の兄弟愛を美しく思い、
ポルックスの不死身の魔法を解いて、二人を一緒に星座にしてあげたそうです。
ふたご座の神話には美しい兄弟愛があったのですね。
4.まとめ
いかがでしたか?
星座占いでも有名なふたご座ですが、それぞれの星には特徴がありましたね。
性質の全く異なる双子星ですが、とても兄弟仲は良かったようです。
神話の話もできると、一目置かれることでしょう!